たぶん本当に今年最後の朝顔のお話です。
師走になっても土に近い一角でまだ数枚の葉っぱが元気に陽を浴びていました。
他はもう茶色く枯れてカサカサです。
5月に種を植えてから発芽して可愛い双葉を出して、そこからぐーんと本葉に脱皮してずっとこの朝顔らしい形を広げてきました。
つぼみをつけ次々と大輪の花を咲かせる中この本葉たちがずーっと通奏低音のように光合成をして支えてきたんですね。
10日くらいまで全く元気だったのでこれは年を越すかも、と期待しましたが冬至が近くなるにつれ数日のあいだにスーッと命のキャラバンを畳んで「あばよ」とばかりに去ってしまいました。
粘り強く残っていたわりにはあっけなくいなくなってしまいちょっと朝顔ロスになっています。
忘れがたみの種たちです。
この中に5月に発芽してから成長して花咲き種を熟させて枯れるまでの朝顔の原像がぎゅっと詰め込まれているのですね。