こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

2019-01-01から1年間の記事一覧

コミックマーケット97…30日(月)南館マ−09b

明日12月30日(月)、コミックマーケット97にサークル参加します。サークル名『MIZUTAMA』です。 今回新刊『賢治と女子』を出します。宮沢賢治と女性たちのエピソードを描く新シリーズです。 賢治のことを色々調べていくと、何かこう、どうしてこうなっちまう…

クヌート王子覚醒?....『ヴィンランド・サガ』

アニメ『ヴィンランド・サガ』のキャラ達の運命が気になって、観続けているのですが、主人公と対になっているような、クヌート王子もまたハラハラさせる奴です。 少し内容に触れます。知りたくない方は回れ右でお願いします。 王子のどんな所がハラハラか、…

ヴィンランド・サガ.....父上!

『ヴィンランド・サガ』のことちょっと。ネタバレしないつもりですが、全く情報入れたくない人は注意してください。 主人公トルフィンは、復讐に燃えがちなので、だいたいこんなふうに短剣を構えている気がして、そのように描いてみました。仇のほうは妙に余…

世間学会によせて…義父の法事の磁力

自分が普段優先している事が、法事とぶつかり、仕方なく法事を選ぶ。「法事なの、義父の。」と言うと聞いてる相手も、「そうなの、大変ね、」で通ってしまう。でもどうして法事を選ぶんだろう? って自問したらあまりはっきりと答えが出ない。 そもそも、「 …

どうして、賢治を描くの?

それは、わからないから。 賢治の創作の勢い、意欲は私の憧れです。 膨大な作品世界。多作さ。 キラキラした、しっとりとほの暗い、 真似のできない世界、 それなのに 人生を…友情も、作品世界も、健康も 担保にして、理想の世界観に 真っ逆さまに突き進んで…

どこかに美しい村はないか…AI時代に向けての問いかけ

例えば蚊取り線香に火をつけ、容器にセットする。適切な場所に置き、危なくないよう時々チェック。こういう事を私の親は私が何才くらいで、任せていただろうか。そう遅くはなかったと記憶している。 私の子供たちの場合は…出来なくはなかったけど、なかなか…

おもしろ同人誌バザール8に出品します。

私の参加ウェブマガジン『MIZUTAMA』は、11月3日(日) 11時〜16時、ベルサール神保町にて、情報系同人誌にフォーカスした『おもしろ同人誌バザール8』に出店します。 参加ブースは「し25・26 」(2階) です。 「情報系同人誌」とは、同人誌のカテゴリ–の中で「…

味を見ること 聞くこと

子供の頃、教育テレビの番組キャラで、みるちゃん、きくちゃん、というのがいたけれど今でもいるのかなあ? 離れて住む子供から、あるメニューの調味料の比率を聞かれました。 比率などは適当で、考えたことはなかったので、「Aを投入ののち味を見て、Bを適…

ネット時代の恩恵

しみじみ感慨にふけることがふたつほどありました。 海外に住む長年の友が、MIZUTAMA公式サイトで公開されている私の宮沢賢治マンガを読んでくれて、丁寧な感想を送ってくれました。海を隔てていても、互いの活動をネットを通してリアルタイムで見ることがで…

雑誌『MIZUTAMA』6号 通販開始

8月25日のコミティアで初出しとなりました『MIZUTAMA第6号』公式サイトで通販開始になりました。おかげ様で、お買い上げいただいた方達にツイッター上などで好意的な呟きをいただいております。 雑誌『MIZUTAMA』にちらっとでもご興味を持たれましたら、公式…

宮沢賢治と保阪嘉内 …漫画 「君はカムパネルラ?」

『MIZUTAMA』第6号の公式サイトで、私の宮沢賢治マンガの第5話「君はカムパネルラ?」が公開されています。24ページ、こちらでお読みいただけます。 今回は、賢治と心友の保阪嘉内のかかわりに焦点を当て、賢治と嘉内の共感と行き違いの背景を追い、それが「…

コミティア129参加…J13a…『MIZUTAMA第6号』表紙

この週末、8月25日( 日 )に、東京ビッグサイト青梅展示棟で開催される、コミティア129に、私の参加している『MIZUTAMA』が参加します。場所はAホールのJ−13aです。 新刊の「MIZUTAMA第6号」が出ます。 私も表紙をはじめとするイラストと、宮沢賢治の漫画、『…

仕事に彩りを!…文具特集『MIZUTAMA』第6号

私の参加しているウェブマガジン『MIZUTAMA』は第6号を迎え、公式サイトでは記事が次々とアップされています。今回は各界で活躍されている女性の記事を紹介いたします。 はじめにシンガーソングライター/ライターの Amika さん。 そして、キッチンスタジオ…

万年筆と紙とインクと…『MIZUTAMA第6号』

参加しているウェブマガジン『MIZUTAMA』第6号が始まりました。今回の特集は「仕事道具と万年筆」です。公式サイトに記事が続々アップされていますが、ここでも紹介していきます。取材、文、は田下愛さん、撮影は土田有紀恵さんです。 はじめに、東京 久が原…

最新号『MIZUTAMA 』6号 始動!

私が参加しているウェブマガジン『MIZUTAMA 』最新号6号が発行されます。 5号に引き続き、文具特集で、今回は仕事に寄り添い鼓舞する文具に焦点を当て、特に万年筆に注目した内容となっています。 ほかにも旅行記や映画コラムなど興味をそそる記事をお届けし…

保阪嘉内を追いかけて

先日、ここのところ取り組んでいた、宮沢賢治と心友 保阪嘉内の関わりを描いた漫画を描きあげ、編集サイドに渡すことができました。 それを終え、北海道の実家に介護帰省するべく飛んで来、中継によく使う札幌近郊のホテルに泊まっているのですが、ここの企…

アゲハよふたたび…ヘンルーダを迎える

注意…あとから幼虫写真出ます。 アゲハが卵を産むミカン科のヘンルーダというハーブを昨年夏枯らしてしまい、アゲハが来なくなった、というブログを以前書きました。 今年の春にヘンルーダの苗をネットで見つけ、反射的に買いました。またアゲハが来るといい…

梅雨どきの読書

車の中で本を読む。 空いてる駐車場で、エンジンは切って。 もちろん車の中の温度がぐんぐん上がる時はできません。 秋冬か、梅雨どき。 雨の音を聴きながらね、家と違って雨音が近い。 コーヒーとちょっとつまむものを片手に 図書館の返却期限の迫った本を…

36色の水彩パレット

ここから何かが始まり広がってゆくような、わくわくする思い、初めてサクラとかぺんてるの絵の具を入学の為に買ってもらったときのような華やいだ気持ちに捕まって衝動買いしました。36色の不透明水彩のパレットです。ドイツ製で、子供が使うものらしい。 目…

創り手としての保阪嘉内と宮沢賢治

宮沢賢治の長年の心友、保阪嘉内について書かれた様々な文を読み、まず浮かび上がってきたイメージをことばにすると「 臆することなく自分を押し出す人 」です。 仲間と上演する劇の脚本を一気に書き上げ、ちゃっかり自分にいい役を設定したり、写真に目立っ…

想い出…初めてのデジタル絵

10年くらい前かな? イラストスタジオというペイントソフトを電機店で購入したところ、favo という板タブをおまけにつけてくれました。 もうこれでパソコン上で自由に絵やマンガが描けるのかな、と思い、とにかくやってみるも何がなんだかわからない。 スタ…

ネットの色と印刷の色…CMYKで試行錯誤

ネット上で描いたイラストの色、特にこの絵の背景のようなマゼンタ、服の紫、影のきれいなブルーグリーンなどは、紙に印刷された時にくすんだ色になり、落差に驚くことになります。ネット上で出せる色の幅は印刷で出せるそれより広いのです。 そこで私の利用…

ボヘミアンラプソディー…クイーンとThe Whoのライブエイド’85

万年筆で色々描くことをこの頃は楽しんでいるのです。先日クイーンの映画を観た余韻で、買い物のメモ紙に万年筆でちょっとごちゃごちゃと落書きしたら、けっこう面白くかわいい感じにかけたので、お絵かきソフトに取り込んで髪の毛だけちょっぴり色入れてみ…

宮沢賢治と桜

「桜の花が日に照ると どこか蛙の卵のやうだ 」 宮沢賢治の『 春と修羅 』第ニ集の『春』という詩にこんな一節があります。 たいへん私にとってインパクトのある例えで、桜が満開になると必ず思い浮かべてしまいます。私には、子供のころ池などにある蛙の卵…

ごぎのごぎおほん…宮沢賢治のふくろう

「ごぎのごぎおほん」 宮沢賢治の『かしはばやしの夜』の一節で、ふくろうの声なんですが、一回読んだら忘れられませんでした。 ふくろうの鳴き声とはとても思えない。 おほん、は許容範囲ですが、どう聴けば、ごぎのごぎ、になるのか。 そう疑問に思いつつ…

こころてくてく、のこころは何…アイビスペイントで作成

こころって何でしょうか? …とこのブログを始めた頃書いたことがあります。 少なくとも、私はどういう意味合いでこころと言っているんだろうか。題名に持ってきている以上少しは考えた方がいいように思うようになったのです。 今考えられる精一杯は、今まで…

雪解けの街と安室透バス

雪国のはずである実家に用事で訪れています、が 早すぎです。表通りはほとんど溶けてしまいました。水路脇の土手に、ぽこぽこふきのとうが出てきています。それって4月はじめくらいだったのでは…? それはさておき、二十歳過ぎのころは雪解けが始まると何と…

少女のペン画……インクを買ったので

山葡萄色、深海色、土筆(つくし)色、と言葉にすると、新鮮なイメージが湧く心地がします。エンジ、ブルーグレー、焦茶、とつい慣れた単語で済ませてしまうのですが。 先日、雑誌『MIZUTAMA』のメンバー達で、久が原にあるとても素敵な文具のお店、『アサヒヤ…

うさぎの足には肉球がない……虹色鉛筆でスケッチ

「猫の後ろ足ってうさぎのに似てるな〜」 かつて初めて野良の子猫を保護して、育てている時こう思いました。でもうさぎをよく知っていたわけではなく、何となくそう感じたのです。かかとから足先までが長くて、そこを地面につけてジャンプするところ。 先日…

宮沢賢治と保阪嘉内…ETV 特集

今、宮沢賢治と心友の保阪嘉内が同級生ならこんなふうに撮れるかもしれません。 長いこと表舞台に登場することの少なかった賢治と嘉内のいきさつですが、私の記憶では、本格的にテレビ番組で特集されたのを観たのは初めてです。( ETV 特集 「宮沢賢治 銀河へ…