こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

どこかに美しい村はないか…AI時代に向けての問いかけ

 

例えば蚊取り線香に火をつけ、容器にセットする。適切な場所に置き、危なくないよう時々チェック。こういう事を私の親は私が何才くらいで、任せていただろうか。そう遅くはなかったと記憶している。

 

私の子供たちの場合は…出来なくはなかったけど、なかなかの年になるまで、私には不安がチラチラしてしまった。私の育った頃より圧倒的に火を日常で扱う経験が彼らには少ないからです。

 

子供が火を扱うことの怖さを体感するような、失敗をできるようなスペースも余裕も今の時代にはほとんどありません。IHのキッチン…オール電化なら滅多に炎を見る機会もないでしょう。

 

これからAIが生活を制御していく世の中になれば、身体ごと世の事象を習得していく機会はますます少なくなるでしょう。

 

 

ウェブマガジン『MIZUTAMA』の代表、田下啓

子さんが、映画をプロデュースされました。AIの時代に、人々が複雑に築きあげてきたアナログな知恵の集積と、快適で便利ではあるけれど、どこか危ういデジタルな世界をどう止揚していくのか、遠野の四季の美しい映像で、いくつかの希望とともに、問いかけておられます。

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11月3日(日)11時〜16時、ベルサール神保町で開催される、『おもしろ同人誌バザール8』では、この映画の予告編DVDとオリジナルデザインのミニノートがセットで無料配布されます。サークル名は『MIZUTAMA』、参加ブースは、し25・26です。

 

こちらで予告編をご覧になれます。