人は壁のシミにも目鼻を関連付けて、人の顔として認識する傾向があるみたいですね。
ところで星型は人の全身を連想しませんか?
この冒頭のトマト、ヘタが敬礼している人に見えてしょうがなく一枚撮りました。
まあヘタの見え方の話はさておき、
前回の記事でヘタのことを書きましたが、以来ヘタの利用法が色々気になっているのです。
柿のヘタの様々な効能に感動して他にも薬効などあるヘタはないかと調べたら、
ナスや瓜のヘタには薬効があるようで、古くから利用されてきたようです。ナスを使った歯磨き粉が確かありましたね。
いちごのヘタは薬ではありませんがビタミンが豊富で、捨てないで実と一緒に食べる国の方が多いようです。もちろんよく洗わなければならないでしょうけど。
お酒にいちごのヘタを何日か漬けておくといちごの香りが移るとか。えー、いちごのヘタもそんなにいちごの香りが詰まっているんだ!と驚きです。
そしてふと浮かんだのが、赤ちゃんの臍の緒です。
あの臍の緒、果物や野菜でいえばちょうどヘタのところにあたるのでは、と思いつきました。
今もそうなのかは知りませんが、私の親や私のお産の時は、赤ちゃんの臍の緒が取れると桐箱に大切に保存したものです。
子供が大病したら煎じて飲ませるとよい、と伝えられていますが、実際そのように利用されることは現代ではあまりないでしょうね。
臍の緒がいつから薬効があるとされたのかはわかりませんが、植物のヘタに薬になるものがあることからの連想なのか、あるいは代々の体験の積み重ねでそのように伝えられたのか、でしょうか。
最近、新型コロナウイルス感染症からの重度の呼吸不全の治療に、臍の緒由来の間葉系細胞が活用できるかもしれない、という記事を読みました。実現すると言い伝えだけでなく本当に「薬になる臍の緒」の証明ですね。
そういえば臍帯血移植、というのもありますね。
さて肝心のトマトのヘタの薬効があるかどうかですが、残念ながら無さそうです。逆に少し毒が含まれているらしいのです。極々微量なのでよく洗って食べる分には問題なさそうですが…大腸菌にも警戒が必要なようで、どうもあまり勧められるものではないですね。
みかんの場合は皮が「陳皮」として漢方薬になります。