こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

梨のこころ•••主役になりきれないけど

 

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梨の産地に住んでいるので夏から初秋にかけてはひたすら梨を食べまくるのが習いです。

 

高温多湿で日が落ちても一向に涼しくならないこの季節に、スーパーの果物売り場は梨の数種類で埋め尽くされます。

 

なのに何となく主役感が少ないのは何故でしょう。

 

りんごやみかん、いちごなど、香りや味のキャラクターが立っている果物は、ジュースにお菓子やジャムなどに変身し、土地の名物として活躍します。

 

梨は香りや味の個性が控えめ。(洋梨系は別ですが。ラフランスなども) スイカもその傾向がありますがビジュアルのインパクトの強さで抜きん出ています。梨は、色も形も地味な感じですね。

 

梨のお酒やお菓子もありますが、何となく存在感が薄いです。旬に生の梨そのものを贈答品にすることはありますが、梨製品?をお土産にすることは…私はないですね。

 

梨をよくよく味わうと、この暑苦しい季節に最優先したいみずみずしさ、それを丁度良く引き立てる甘味と歯応えと邪魔にならない優しい香りを持っていることがわかります。

 

それらのためにあえてお菓子やジャムに向くキャラの立った風味を選ばなかった、この季節に食べてもらい種を土に返してもらうために、そのようにあるのかも、と勝手な物語で納得しています。

 

冒頭の画像は梨をテーマに素材遊びしました。梨の素材は比較的少なく、イチゴやりんごのようにどれにしようか迷ってしまうことはありませんでした。

 

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