私の宮沢賢治の漫画、『宮沢賢治ってどんな人?』の第4話、『カムパネルラのシルエット』を掲載していただいている、『MIZUTAMA 5』の通販が公式サイトで始まりました。
先日のコミケ95で発売された新刊です。
通販のご案内はこちらです。
こちらの記事で内容を紹介しています。
あけましておめでとうございます。
新年は賢治でご挨拶です。今年も『MIZUTAMA』にて賢治漫画、『宮沢賢治ってどんな人?』を描く予定です。
賢治のキャラクターづくりは難しいです。試行錯誤しながら、こんなんかなぁ 、とおそるおそる描いてます。
賢治の写真はあまり多くないですし、表情もはっきりしないものがほとんどです。もともと地味で、内省的な雰囲気の顔立ちをしていますね。ただ、前歯が少し反っ歯ぎみであったらしいので、そのへんを表現してみました。妹のトシも写真を見ると、少し口元が前に出ているようです。
他の作品では、世間学会で置かせて頂いている『世間ぐるぐる』のうち、東北シンポジウム編が、近々電子書籍で発刊される『世間の学 5』に掲載されます。
私の参加している『MIZUTAMA』は、コミケ3日目31日、東2 T-37aで新刊雑誌『MIZUTAMA第5号』を出します。
感性のアンテナを人一倍、若鮎のように働かせている女の子( 男の子も!) のために充実したひとときをお届けできる、そんな記事を盛り込んで創りました。今日は少し内容を紹介しましょう。
特集は「文房具」。文具の紹介にとどまらず、しっくりくる文具がいかに人に日々寄り添い、活動や創造を鼓舞してくれるか、活躍中の女性達に語っていただきました。記事は『MIZUTAMA』編集長、ライターの田下愛さんが書かれています。
次の大きな特集は旅行記です。遠野に「やまがら文庫」というとても素敵なお宿があります。そこを経営されているご夫婦の一味違う巡礼旅行の記録です。
アンデルセンというと皆子供の頃から童話に親しんでいて、何となくもう知っているような気になっていませんか? このお方、もう色々な面で型破りな人なのです。この記事を読むと、アンデルセンを読み返してみたくなりますよ。記事は作家でカウンセラーの田下啓子さんが書かれています。
そして映画監督の村上浩康氏の手になる映画コラムです。監督は古今東西の大変な数の映画を観ておられますが、その中から選りすぐりの、一筋縄ではいかない印象を受けられる作品を語ってくださいます。
私の漫画、『宮沢賢治ってどんな人?』では、カムパネルラのモデルのことを、登場キャラ達があれこれ話しています!
また、全体の編集、デザインを副編集長のツッチーさんが手掛けています。とても心地よく素敵な雰囲気に仕上がっているので、『MIZUTAMA5号』をぜひお手に取ってみてください。
『MIZUTAMA』公式サイト
「あゝほんたうにどこまでもどこまでも僕といっしょに行くひとはないだらうか。」
賢治の漫画の一番最初に、『銀河鉄道の夜』の中のジョバンニのこの独白を入れました。
ジョバンニ同様、賢治の人生にもこの思いは大きく存在し、行動の推進力のひとつとなっていたのでは、と私は考えるからです。
志を抱いて、善く生きようと望んだとき、「あゝほんたうに… 」のような問いは、少々危ないのではないだろうか? 自分の前を歩く人にも、隣を歩く人にも、後から歩いてくる者にも、その思いを投げかけるのは…
それではどんな問いを抱けば、自分の資質が成熟して善き志を世の中に拓いていけるのか?
うーん、賢治漫画の中で抱いていく大きな問いのうちのひとつなのですが、自分で書いていても重々しい問いでひるみます。まあ、ゆるいキャラたちがワイワイと噂するようなノリで楽しく語っていく趣向になっています。答えを出すというよりは、あれこれキャラと一緒に考えるプロセスを描き手も楽しみたいと思います。アホな脱線も多々あるかと思います。
コミックマーケット95 の3日目、31日に東2ホール、T-37a、『MIZUTAMA』で出される新刊、『MIZUTAMA第5号』に、この漫画『宮沢賢治ってどんな人?』の4話が掲載されます。
第3話の掲載された『MIZUTAMA第4号』も販売します。そして、第1話と第2話を合冊したコピー本を無料配布いたします。
それに先立って、『MIZUTAMA』公式サイトでは、1〜3話を大晦日まで期間限定で無料公開しています!
『MIZUTAMA』公式サイト
そして31日に出る『MIZUTAMA第5号』です。楽しい、充実した雑誌になりました!
第4号も同時に販売します!
大晦日31日、東2ホール、T-37a 『MIZUTAMA』に参加します。女子の隠れ家マガジン「MIZUTAMA」の新刊、5号が出ます! 私も『宮沢賢治ってどんな人?』という漫画や表紙イラストなどで参加させていただきました。
今回は文房具特集として、各界で活躍する女性に文具への思いを語っていただいたインタビュー記事を中心に、旅行、文学、映画コラムなど盛りだくさんな内容です。『MIZUTAMA』公式サイトではそれぞれの内容紹介を詳しく載せていきます。こちらでご覧いただけます。
連載4回目になった賢治漫画は、カムパネルラのモデルについて、キャラたちがあれこれおしゃべりしている、という内容です。表紙はこちら。
この作品の趣向は、『銀河鉄道の夜』を中心に、立派な賢治ではなく、素顔の賢治をキャラたちが語るというものです。
この漫画の連載1〜3回目までを『MIZUTAMA』公式サイトでは年内一杯無料公開しています!この機会にぜひ私の賢治ワールドをのぞいてみてください。
公式サイトはこちらです。
そして賢治関連の小ネタを集めた『宮沢賢治のこと話しましょ!』というコピー本を出します。
賢治と動物、私自身と賢治との出会いなどゆるめに語っています。
コミケに来られる方はぜひ『MIZUTAMA』に遊びに来てくださいね!
読書の秋、ということで本持っている絵を載せてみます。
ヘタリアという国擬人化漫画に出てくるベラルーシちゃんが好きなので時々描きます。兄のロシアにはブラコンのせいでしおらしく反応しますが、他には強気で対応、というふうにとらえています。
身内に、女性はスラブ系が一番好き、という男がいるので、その嗜好を拝借して、私の描く日本君は、ベラルーシを意識しまくっています。ベラちゃんのほうは、こいつにはワタシが色々教えないとね! と、気まぐれに世話焼いてくれたり。
この絵はまだイラストスタジオというペイントソフトを使っていた頃の絵。下絵をシャーペンでコピー紙に消したり描いたりしてなんとか作ってスキャン。仕上げを板タブでしてたんです。それでも背景の雰囲気をブラシツールで色々に簡単にできるので、すごいなぁ、と思っていました。
先月岩手に行きました。
宮沢賢治の東北砕石工場での足跡などを記念した『石と賢治のミュージアム』を訪れました。
https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/6,21145,149,html
鹿踊りの装束も展示されています。
賢治が、
「 海だべがど おら おもたれば
やっぱり光る山だたぢゃい
ホゥ 髪毛 風吹けば 鹿踊りだじゃい 」
と描いた鹿踊りですね。
話は変わりますが、私が長く住んでいた札幌市郊外は、石狩湾からの横なぐりの風が地吹雪になって吹き付ける土地です。
私が風に吹かれても、心を託せる鹿踊りのような土地のエネルギーの結晶がありませんでした。
祈願し、祓い、鎮め、熱を放出する、土地の人びとが長い時をかけて思いを込めて育てた躍動するかたち。
ヤマトの文化が先住の文化とぶつかり、大陸の影響なども受けつつ世代を重ねて熟し、結晶となったイメージと勢い。
北海道にヤマト文化が上陸し、先住文化とぶつかってできた裂け目からは、まだ風がビュービュー吹き出るままになっているようです。文化になる手前の生のエネルギーが、ムックリの音色をして吹き出て行く。
これから何か結晶していくでしょうか。え? よさこいソーラン?
今のところはえーっ? という感じですが長い長い年月を重ねるとそれなりに説得力あるものになるのでしょうか。
ムックリの音色はこちらで聴けます。
https://m.youtube.com/watch?v=Ca2K8hSVrAo