こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

アマビエ様と世間…『世間学会』に寄せて•••『世間ぐるぐる』第22話

 

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最近あまりニュースにならないアマビエ様ですが、ふつうにあちこちで見かけますのですっかり市民権を得たともいえますね。

 

今回の世間ぐるぐるマンガは、2022年11月12日に東京池袋で開催された世間学会に合わせて描きました。

 

こちらのリンクから4ページ全部をお読みになれます。

世間マンガを最初に描いたのは10年以上前、手描きの鉛筆描きをコピーしたものを学会後の懇親会で配ったのがはじまりです。

 

ペイントソフトの進化に伴い、今はすっかりデジタル化しましたが、新作はまず印刷したものを現地で置かせていただくというアナログな配布を基本にしています。

 

 

世間学会とは、世の中のいろいろな事を「世間学」という考え方を手がかりに研究発表したり話し合ったりする集まりです。

 

色々な立場からのお話が聞けてとても刺激を受ける時間です。

 

私はいちオバさんの視点からつらつら思ったことを漫画にしています。

 

人々との関わりでモヤモヤしたり詰んだりした時に、世間というキーワードで照らしてみるのも、状況にちょっと距離ができて一息つけるひとつのやり方ではないかなぁ、と個人的には思っています。

 

世間学についての本は、やはり阿部謹也先生のこちらが原点ですね。

世間学関連の新しい本では、佐藤直樹先生のこちらの御本が、コロナ禍のさまざまな事にも言及されていて興味深いです。私はこの本で初めて自分が「公共」という言葉を漠然としかとらえていなかったことに気づきました。「公共」は「パブリック」を翻訳した言葉なのだそうですが、日本ではパブリックとはかなり遠い意味合いになっているようで…オフィシャルとパブリックを混同しているということになるらしいのですが、そんな事考えたこともなくて目からウロコでした。