朝、新聞を取りに出ると、羽化しています。
夜明けに出てくるのでしょうか。
うちの鉢植えのハーブ、ヘンルーダはミカン科なのでもれなくアゲハの幼虫が育ちます。
だいたいは鳥に食べられてしまうのですが、幾匹かを虫かごに保護して、羽化させ放すのを楽しみにしています。
さなぎになっていた子らが先日次々と巣立って行きました。
冬越えして春に巣立っていった蝶たちは、どこかぼーっとして飛ぶのをためらっているような所がありましたが、
夏巣立ちのアゲハたちは飛び立つのを待ちきれないように籠の中でバタバタしています。
蓋を開けるやいなやびゅうと真上に飛び上がり、瞬く間に屋根のむこうに見えなくなっていきました。
春と夏の気温の違いもあるかもしれませんね。
夏のエネルギーそのもののように夏のアゲハが巣立ったあとは、冬越えの幼虫がやってきます。何ヶ月も眠りにつき、来年、春を告げるようによっこらしょと出てきてくれるはずです。
今年は鳥たちの食べ物が他に充分にあったのか、鳥自体少なかったのか、保護せず自然に残した幼虫はいつもなら全て鳥に食べられるのですが、珍しくヘンルーダの枝で無事さなぎになり、羽化まで果たしたアゲハもいたのです。
空っぽになったさなぎ。命が一巡りしたあかしですね。ちょっとさびしいですが、嬉しいことです。