こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

アマビエ様とお寿司•••四コマ『アマビエ様といっしょ!』8

 

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アマビエ様のルーツはどこなんだろう?

 

私は、単純に海から出現した神様ということで、竜宮城に縁があるのではと決めてかかっていました。

 

今世の中に出回っているアマビエ様の外見は、1846年(弘化3年)の年号が記された瓦版が元になっています。

 

この瓦版には、アマビエ様の絵姿とともに「私の姿を描き、見せなさい、」などと文が付いていますが、その先駆けになる似たような記述は1805年から当時の随筆にみられるようです。

 

その元祖アマビエ様とでも言うべき者は「我は龍宮よりの御使者…」と告げたらしいので、私の想像もハズレではなかったのだな、と意を強く? しました。 

 

ところでこういう瓦版を疫病除けの御利益有りと称して家々に売り歩く人物が当時はいたようで、そのせいなのか、絵姿に付く文も、「私の姿を家内にはり置けば、其やまいを逃れ子孫繁栄…」などと、家に貼り付けることを積極的に奨励する傾向がみられるようになります。

 

アマビエ様も当時からビジネスに巻き込まれていたのかと思うと複雑な気持ちになりますが、アマビエ様の瓦版を家に貼った人々は、いっとき色々な不安のあるご時世から守られたような心地がしたのでしょうか。

 

このアマビエ様の来歴については、インターナショナル新書『病と妖怪』東郷隆著 を参考にしました。