こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

蝶々の旅立ち•••命の一巡り

 

f:id:raspberrychoco:20220428144456j:image

この連休に、我が家の冬越えのアゲハのさなぎが3頭、次々と羽化して飛び立って行きました。

 

昨年の夏の終わりに幼虫を虫かごに保護してさなぎになったものです。

 

さなぎになった順番をきちょうめんに守って巣立ちました。

 

 

うちのミカン科のヘンルーダの鉢植えにちっちゃな卵としてやってきてから、ヘンルーダの葉っぱだけで幼虫、さなぎと成長してゆき、ようやく羽化を迎えました。

 

これがヘンルーダ。地中海原産だそうです。

f:id:raspberrychoco:20220511093219j:image

 

この葉っぱの上で次々とたくさんの幼虫がかえって育ち、次々と鳥に食べられていきました。

 

その中で3頭だけが蝶になる日を迎え、飛び立つ姿を見て、しみじみと深い思いに満たされました。

 

だって、この蝶々の翅、からだ、触角の隅々までうちのヘンルーダからつくられてるんですよね。

 

あの茶色で小さなさなぎの中、どんなふうにこんな大きく複雑なからだを折り畳んでいたんだろう?

 

そして連絡取り合っているわけでもないだろうに、3頭ほぼ同時期に羽化を決めて出てきて…

 

不思議だなあ…

 

f:id:raspberrychoco:20220428100322j:image

3番目に羽化した子。ひときわ大きく動作もゆったりとしていて、長いこと私の手にとまったまま、はねを何度も開いたり閉じたりたしていました。

 

飛び立ってからもすぐ去ってゆかずに、しばらくゆるりと庭の上を旋回し、ふっと高く上昇して屋根を越え見えなくなりました。

 

 

もうじきヘンルーダにはまた新しい卵がやってきます。

庭で編まれる物語は

 

f:id:raspberrychoco:20220425090923j:image

うちの花壇のフリージアが良い香りを放っているので顔を近づけたら、水滴がいい感じでした。

 

この猫の額ほどの庭でも、毎日いろんな美しいことや興味ひかれることが無数におきているのでしょうが、目にできるのはほんとうにちょっぴりだけ。ほとんど気づかないままに過ぎていくのでしょう。

 

。。。自分の体の中でどのような事が生起しているのか、私たちはほとんど知らないままで、日々生活している、

 

そして例えば林に足を毎日のように踏み入れて林のことは全部分かった気になっていても、林の中で営まれている生態系を全て知ることはできない。。。

 

というようなお話をどこかで読んだのですが、

 

この小さい場所でもそれなりに生態系が回っているのでしょうか。

 

 

鉢植えの残土を隅に積んでおくと、忘れた頃に土が肥え生き返ったようになることがあります。

 

残った雑草の切れ端や、茎や根が腐って養分になったのでしょうか。微生物が黙々とお仕事していたと思われます。

 

 

ミカン科の鉢植えに今年ももうすぐ蝶がやってきますし、

 

蚊やコバエはすでに活動を開始しています。(もう蚊に刺されました!)

 

人間が土地の権利証を持ってここは自分のものと思い生活していても、蝶や蚊は何万年も前からここで生きているんでしょうね。だから毎年当然のような顔をして現れます。

 

f:id:raspberrychoco:20220425092510j:image

 

春と花と免許の書き換え•••5年分の年輪にドキッ

 

f:id:raspberrychoco:20220413170258j:image

春の黄色な花は、冬を抜けて徐々に暮らしのテンションをあげてまた暑い暑いと言いながら過ごす季節に移る先触れのようです。

 

先日免許の書き換えに行きました。

 

誕生日が春なので免許の書き換えに行く時は何がしか春の花が咲き誇っています。

 

今回免許センターに向かうバスから印象的に目に映ったのは河川敷を一面覆いつくす菜の花でした。

 

菜の花の写真は撮れなかったので、うちのビオラを冒頭に載せました。

 

これは役所のプランターに咲いていた黄色いお花。

f:id:raspberrychoco:20220415170046j:image

さて、私は幸いずっとゴールド免許で、5年ごとに更新しています。

 

免許証に載る写真は更新時に免許センターで撮ってもらえます。視力検査や講習などを経て、最後に新しい免許証を受け取るのですが、

 

5年も経っていると、写真には確実にそれとわかる年輪が刻まれています。

 

心の準備はするのですが、毎回ぎょっとしてしまいます。

 

しかしなぜ、ぎょっとするのでしょう?

 

いつも無意識にそんなに若い姿で自分をイメージしているのでしょうか。

 

改めて古いほうの免許証の写真を見ると、前回ぎょっとしたはずの5年前の姿が妙に若く見えることに驚きます。

 

5年後は今回びっくりしたこの新免許の写真が若く感じることになるでしょう。

 

ということは、私はいつも自分の実際の姿からマイナス5才くらいで自分をイメージしているということでしょうか。

 

いい気なものですね。

 

5年後も懲りずにまたびっくりするような気がします。

f:id:raspberrychoco:20220415180235j:image

昨年秋に植えた玉ねぎ。玉ねぎらしく生育しています。何とも心強いです。

 

ツルニチニチソウがこの春最強?

 

f:id:raspberrychoco:20220406112031j:image

今年はツルニチニチソウがびっしり花をつけています。ひとつひとつは小さめですが、いつもより数が多い。

 

遡ると去年もツルニチニチソウの記事を書いています。2月だったんだ! 大きめなのが、ポツ、ポツと咲いたような気がします。

 

今年はそんなに早くから咲いていなかったように思いますが、うーん、思い出せません。

 

いずれにしてもいつもはエネルギッシュに春を連れてくるのに、今年はなぜか元気のない水仙に代わって爆進中です。

私は、ムスカリがもっと幅をきかせるのではないか、と予想していたのですよ。

 

昨年たくさん葉をつけて元気もありましたからね。

 

ところが今年のムスカリ

「小っちゃ!」

かろうじて一本だけ咲きました。

どうしてなんだろうなあ。思うようにいかないものです。

f:id:raspberrychoco:20220408095015j:image

おそらく手の掛け方が間違っているんでしょうね。

 

ムスカリについてもう少し知らなければなりません。

 

昨年ムスカリのことも書いていました。

 

チューリップやアザレアのつぼみも膨らんできて、猫の額の我が家の花壇も、ポップコーンが弾けるみたいに一気に春が展開しそうです。

f:id:raspberrychoco:20220409093254j:image

f:id:raspberrychoco:20220409093321j:image

 

ここ数年、春が走り出すと、心と体が置いてきぼりになるような心地がします。とぼとぼ後から付いていこうと思います。

 

桜はこの辺りではそろそろおわりそうです。

f:id:raspberrychoco:20220408093324j:image

『世間の学 2022VOL.6』に掲載されました

 

f:id:raspberrychoco:20220329110208j:image

「世間学会」の学会誌に私のエッセイマンガ、『世間ぐるぐる』シリーズの、第18、19、20話が掲載されました。

 

コロナ禍で実家に帰省しづらいことなどのあれこれをテーマに描いています。

 

『世間ぐるぐる』は、年に2回の世間学会に合わせて会場に印刷して持参し、希望する方にお持ちいただくというとってもアナログな発信を基本にしています。

 

20話ということは10年になるんですね。結構続いています。

 

この『世間の学2022VOL.6』は、8本の論文プラス私のマンガで構成されています。

 

 

下記の画像から購入画面にリンクしています。電子書籍と紙の本両方あります。

世間の学 2022 VOL.6: Journal of the Japanese Sekengaku

もし『世間学』って何?と関心を持たれた方、参考文献はたくさんありますが、やはり出発点はこの本です。

「世間」とは何か (講談社現代新書)



今年なりの水仙•••春分に思う

 

f:id:raspberrychoco:20220321114324j:image

あれ、今年は水仙小さい?

 

全体的に細っこいし、花の割合が少ない。

 

でもずいぶん面積を広げてたくさん葉っぱが出て順調に伸びていたんだけど。さぞかしたくさんの開花を見るだろうねと思ったんだけど。

 

たぶんもっとポイントを押さえて手をかける必要があったのでしょう。間引きとか追肥とか…

 

ほったらかしなので文句は言えません。

 

それでもちゃんと今年も忘れずに咲いてくれてありがたいことです。

 

春分にらっぱ水仙が咲くと気持ちがほんのり上向きます。

 

うちの水仙は、雌しべおしべを囲んだらっぱがくっきり突きでている、典型的ならっぱ水仙です。

 

フレアスカートのように柔らかくギャザーを寄せてすっくり立っている姿を見ていると、

 

これから夏至に向けて何かと活動的になってくる流れの中で、

 

何か楽しいことに漕ぎ出せるような、そんな思いにいっとき満たされます。

 

この種イモがあれば!.....『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』を思いつつ袋栽培

f:id:raspberrychoco:20220308100704j:image

庭にジャガイモを植え付けました。

これが種イモ。

f:id:raspberrychoco:20220304210420j:image

買ってきた野菜用の土の袋に種イモを直接植える方法で行いました。

 

土2袋にそれぞれ種イモ一個ずつ。

 

残りがもったいないですが、残った種イモは食べるな、と注意書きがあります。…どうしてかな。

 

種イモ一個から平均5〜10個できるらしい。プロはもっと収穫するようです。私は初めてなのであまり期待はできないと思いますが、種イモが頼もしく感じますね。

 

ところで漫画『北斗の拳』には「種もみ爺さん」と呼ばれるキャラクターがいます。うろ覚えですがざっくり描いてみると冒頭のような感じかな?

 

北斗の拳』知らない方にはちょっと分からないお話かもしれず、すみません。

 

この種もみ爺さんは、核戦争後の荒れ果てた世界で、皆が将来にわたって食べられるようにと、種もみを暴徒から命がけで守っているのです。

 

種もみ爺さんを思い起こしたのは、年末に、『北斗の拳』をミュージカル化した『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』を配信で観たからです。

 

北斗の拳』がミュージカルになったという情報が流れてきた時、もう気になってしょうがなかったのです。

 

私は連れ合いがジャンプ読みでしたから、お相伴で北斗の拳を読んではいました。ファンとまではいきませんでしたが…

 

北斗の拳』には、種もみ爺さんはもちろんのこと、「あたたたた」「お前はもう死んでる」「あべし」「ひでぶ」「に、人形」「おまえのようなババアがいるか!」などなど、知っている人には合言葉のようなポイントがたくさんあるのですが、

 

あの膨大な世界のどこをどのように繋げればミュージカルになるのか、どのポイントが採用されてどんな表現になるのか…

 

好奇心が抑えられず、チケットの申し込み画面をクリックしてしまったのです。

 

実際鑑賞してみて…思った以上に楽しめました。

 

ネタバレはありませんが、以下内容に少し触れます。

 

 

 

 

そうか〜こう来るか〜‼︎

と感心すること多々ありです。

 

世界にどうして争いがあるのだろう、自分には何ができるのだろう、ケンシロウが、ユリアが、さまざまなキャラクター達が歌い上げます。

 

漫画本編をサクサク読んでいた時はキャラクターの深みなどはよく感じ取っていず、筋や決め所を追っかけていたのですが、今回はああこのキャラはこういう人だったのか…と、思いを新たにしました。

 

そして「種もみ爺さん」は大変歌唱力のある俳優さんが演じられて、漫画よりキャラクターも膨らませてあり大活躍です。

 

個人的にはケンシロウの次兄トキの歌が耳に残っています。

 

そうそう、「あべし」もちゃんと?ありましたよ。

 

北斗の拳を知っている方で、ミュージカルが苦手でなければ楽しめるかもしれません。DVDはいつ出るのだろう。これから中国などでも上演されるらしいので、まだ先かな?

 

 

 

昨年秋に植えた玉ねぎも順調に生育し、奥にジャガイモを植え付けた袋を並べました。小さいながらも畑っぽくなって自己満足しています。

f:id:raspberrychoco:20220307163406j:image