この連休に、我が家の冬越えのアゲハのさなぎが3頭、次々と羽化して飛び立って行きました。
昨年の夏の終わりに幼虫を虫かごに保護してさなぎになったものです。
さなぎになった順番をきちょうめんに守って巣立ちました。
うちのミカン科のヘンルーダの鉢植えにちっちゃな卵としてやってきてから、ヘンルーダの葉っぱだけで幼虫、さなぎと成長してゆき、ようやく羽化を迎えました。
これがヘンルーダ。地中海原産だそうです。
この葉っぱの上で次々とたくさんの幼虫がかえって育ち、次々と鳥に食べられていきました。
その中で3頭だけが蝶になる日を迎え、飛び立つ姿を見て、しみじみと深い思いに満たされました。
だって、この蝶々の翅、からだ、触角の隅々までうちのヘンルーダからつくられてるんですよね。
あの茶色で小さなさなぎの中、どんなふうにこんな大きく複雑なからだを折り畳んでいたんだろう?
そして連絡取り合っているわけでもないだろうに、3頭ほぼ同時期に羽化を決めて出てきて…
不思議だなあ…
3番目に羽化した子。ひときわ大きく動作もゆったりとしていて、長いこと私の手にとまったまま、はねを何度も開いたり閉じたりたしていました。
飛び立ってからもすぐ去ってゆかずに、しばらくゆるりと庭の上を旋回し、ふっと高く上昇して屋根を越え見えなくなりました。
もうじきヘンルーダにはまた新しい卵がやってきます。