こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

アマビエチャンネル•••アマビエ4コマ12

 

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一向にコロナ禍の収束する兆しが見えない中、アマビエ様も、これはいよいよ長期戦、まだしばらく竜宮城帰還はおあずけ、と腰を据えられたのではないかと思います。

 

お帰りになれない日々、アマビエ様は何をなさっているのだろう、と妄想して4コマにしました。

 

アマビエ様は全国に分身の術?で様々なあり方ですっかり定着されて心強いことです。

 

今季は寒波がきつく記録的な大雪の報も多いことから、おそらく暖かな竜宮城出身のアマビエ様は難儀されてることでしょう。

 

これから私たちはずいぶん長く新型コロナと付き合う事になりそうだ、という話も耳にします。

 

アマビエ様にはぜひ寒さに慣れていただいて、その成り行きに寄り添ってもらえたら良いですね。

 

何だかんだとアマビエ様4コマも12本目です。もう少し描けるかな…?

 

 

はい敬礼!•••トマトのヘタの薬効は?

 

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人は壁のシミにも目鼻を関連付けて、人の顔として認識する傾向があるみたいですね。

 

ところで星型は人の全身を連想しませんか?

 

この冒頭のトマト、ヘタが敬礼している人に見えてしょうがなく一枚撮りました。

 

まあヘタの見え方の話はさておき、

 

前回の記事でヘタのことを書きましたが、以来ヘタの利用法が色々気になっているのです。

 

柿のヘタの様々な効能に感動して他にも薬効などあるヘタはないかと調べたら、

 

ナスや瓜のヘタには薬効があるようで、古くから利用されてきたようです。ナスを使った歯磨き粉が確かありましたね。

 

いちごのヘタは薬ではありませんがビタミンが豊富で、捨てないで実と一緒に食べる国の方が多いようです。もちろんよく洗わなければならないでしょうけど。

 

お酒にいちごのヘタを何日か漬けておくといちごの香りが移るとか。えー、いちごのヘタもそんなにいちごの香りが詰まっているんだ!と驚きです。

 

そしてふと浮かんだのが、赤ちゃんの臍の緒です。

 

あの臍の緒、果物や野菜でいえばちょうどヘタのところにあたるのでは、と思いつきました。

 

今もそうなのかは知りませんが、私の親や私のお産の時は、赤ちゃんの臍の緒が取れると桐箱に大切に保存したものです。

 

子供が大病したら煎じて飲ませるとよい、と伝えられていますが、実際そのように利用されることは現代ではあまりないでしょうね。

 

臍の緒がいつから薬効があるとされたのかはわかりませんが、植物のヘタに薬になるものがあることからの連想なのか、あるいは代々の体験の積み重ねでそのように伝えられたのか、でしょうか。

 

最近、新型コロナウイルス感染症からの重度の呼吸不全の治療に、臍の緒由来の間葉系細胞が活用できるかもしれない、という記事を読みました。実現すると言い伝えだけでなく本当に「薬になる臍の緒」の証明ですね。

 

そういえば臍帯血移植、というのもありますね。

 

さて肝心のトマトのヘタの薬効があるかどうかですが、残念ながら無さそうです。逆に少し毒が含まれているらしいのです。極々微量なのでよく洗って食べる分には問題なさそうですが…大腸菌にも警戒が必要なようで、どうもあまり勧められるものではないですね。

 

みかんの場合は皮が「陳皮」として漢方薬になります。

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うたう伊予柑

 

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なんだか律儀に5つに分かれてちょっとおどけているように先っちょがはねてて、かわいいなあと。

 

膝に伊予柑を乗せてさあ食べようか、という時に、割烹着のぶどう色と伊予柑のオレンジが華やかで良いなと一枚撮ったところ、

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ポチッとしたヘタの緑色に目がいってよくよく見ると、星型で愛らしく思わず拡大して主役になりました。

 

世の中に毎年みかんのヘタは一体幾つ送り出されるのでしょう。それこそ阿僧祇、那由多のレベルでしょうか。ひとつひとつこんなに精巧に可愛くつくられて、あっという間に土に戻っていくのですね。

 

ヘタが気になって柿はどんなかなと見てみると、4つに分かれています。伊予柑は5つで柿は4つ。不思議です。

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ヘタについていろいろ検索していると、柿のヘタが漢方薬になるというお話が出てきました。

 

柿の葉はからだに良いお茶になりますし、柿渋も利用されますね。ヘタまで使えるとは初耳でした。

 

しゃっくりに効くのだそうです。試してみたいものです。

大雪に打たれて

 

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先日は南関東も何年かぶりに10センチの積雪でビオラもぐんにゃりしてしまいました。

 

私は北海道の出身ですから、「こんな雪なんでもないでしょう。」と言われたりしますが、

 

いえいえ、この辺りの10センチは大変な大雪です。

 

よくニュースで慣れない雪道で転ぶ人が映されますね。確かに靴も違うし体重のかけ方にもコツがあり、難しいことだと思います。

 

実際わたし自身がこちらに移り住んで積雪で特に難儀することは、大きい道の雪が解けてしまった後にもずいぶん長い間凍ったままになる細い道がたくさんあることです。

 

除雪することを計算して道をつくる雪国には無いような幅4〜6メートル位の細い道が、大きい道から一本住宅街に入るとよくあります。

 

そのような細い道には、北側の建物の陰で一日中陽のささない場所があり、雪がある程度積もり朝晩の気温が低い日が続くとけっこう長くツルツルに凍った状態になります。

 

主たる道路が通常通りになり、生活の流れもいつも通りになると、人々はそれぞれ徒歩、車、自転車で、通勤や子供の送り迎え、買い物などのため動き出すのですが、

 

例の凍ったままの道があちこちで地雷のように出現します。

 

もちろん予測を立てて避けようとしますが、意外なところが凍っていてうろたえます。

 

一度車で子供を迎えにいく途中、凍った坂道で立ち往生し、助けを求めて3人で押してもらいなんとか脱出したことがあります。怖かったです。

 

雪国は、街の造りも人がしている備えも雪が積もることを前提にしていますから、そうでない街と比べることはできません。雪に慣れていてもこの辺りの10センチはほんとうに脅威です。

 

雪が滅多に積もることがないのを前提に毎年冬にはビオラを植えていますが、何年かにいっぺん、こんな目にあってへたってしまい可哀想なことです。

 

それでも数日日に当たってすっかり元気を取り戻しました。

 

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晩秋に植えた玉ねぎは、雪が降っても元気なようです。

新年を迎えてルッコラ最強?

 

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明けましておめでとうございます。

 

今年のお正月は天気が良く、小さな花壇をぼんやり眺めることから始まりました。

 

昨年も食べられる植物をいくつも植えましたが、いまだに残って食べ続けているのはルッコラだけです。

 

ルッコラはその前の年も植えたのですが、早々にだめにしてしまったのです。

 

その時は何かレタスの一種がしぶとく生きてサラダのネタになってくれていました。

ちゃんと手をかけたつもりがあっさり枯れてしまったり、ほったらかしていたのにスクスク育ってくれたり、思うようになりません。

 

かけるべき手数が抜けていたり、天気の具合など色々な事情がかかわって育ちを左右するようです。

 

雑な庭仕事の中生き残ったルッコラの葉をもいで食べてみると、ちゃんとルッコラの香りと味がします。おいしいです。

 

夏の頃はこんな面白い形の花が咲いて、わあ可愛いなと眺めていたら茎や葉が硬くなってしまいました。

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人間には都合悪いことですが、ルッコラにとっては花を咲かせるのに必要な変化なのでしょう。

 

花が終わり寒くなったら、いつのまにかまた柔らかい葉を付けるようになりました。

 

調べるとルッコラは耐寒性があり、今時期も収穫できるようです。去年はどうしてダメだったんだろう。

 

お正月の花壇は例年通り、パンジービオラ、ガーデンシクラメンの面々です。

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サンタとアマビエ様•••4コマ『アマビエ様といっしょ!』11

 

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クリスマスにアマビエ様を絡めて描いてみたい、という思いで出来上がった4コママンガです。

 

サンタクロースは実在の人物像と民間信仰がミックスされて出来ています。

 

基本的にはキリスト教とは別な存在で、クリスマスのお祝いにサンタクロースを登場させない宗派もあるようです。

 

アマビエ様も起源はいろいろな説がありますね。

 

それでもサンタもアマビエ様も、日本の世の中に認知されると、一気に「縁起物」のくくりに入って、いろいろなグッズになったりします。

 

それには良い面も悪い面もあるとは思いますが、

 

私もクリスマスを迎えるにあたり、サンタとアマビエ様にあやかろうと、4コマに祈りを?込めて創りました。

 

アマビエ様4コマも11回目です。どうやら年を越してもアマビエ様、お帰りにはなれないようです・・・

寅年用に虎の習作します••風外本高『涅槃図』を眺めながら

 

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そろそろ年賀状の絵柄を考える時期ですね。

 

年賀状という習慣も風前の灯火です。私の子供たちもほとんど書いていないようですし、私と夫の分も順調に?減りつつあります。

 

それでも私のように怠け者の絵描きにとっては、干支を口実に年替わりで、想像上のものも含む12種類の動物を描く機会があるのは、ありがたい事でもあります。

 

なのでこの先細りの文化にもうすこし付き合おうかと思っている次第です。

 

来年の干支は寅。けっこう敷居が高い。ギャグっぽくおちゃらけた図案にしようか、大人っぽいカッコいい虎にしようか。

 

いずれにしても、いくらか虎をクロッキーしてみて、決めようと思います。

 

ところで冒頭の絵、何に見えますか?

 

私には、何かピューマのようなネコ科の野生動物、でもなんか弱々しいし? という印象でした。

 

正解は虎のようです。

 

この絵は江戸時代の禅僧かつ画僧、風外本高(1779〜1847)の『涅槃図』の一部です。

 

考えてみれば、この頃の日本の絵描きは虎をナマで見る機会はまずなかったでしょう。正確な図鑑も入手できなかったと思います。

 

手に入ったとしても大陸から渡ってきた絵や、寺にあったもの、先輩画僧に見せてもらったもの、他の画家の絵など。

 

あとは、どうやら猫に似てるらしいよ、と伝え聞いたとか、そんなものではないかと想像します。

 

改めてさきの絵を見ると、どうも猫を見ながら描いたような印象があります。こんなもんかなぁ?とでも言いながら筆を運んだのでしょうか。後ろにはラクダのようなものがいますがこれもかなり微妙です。

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『涅槃図』ですから、お釈迦様の臨終に集まって、悲しみに暮れる人々や動物たちなどが描かれています。それにしてもなんだか描きっぷりが自信なさげで微笑ましいのです。

 

それでも注文があったからなのか、自分の寺で必要になったのか、風外本高はがんばって釈迦のもとに集まったとされるあらゆる動物を描こうとしたのでしょう。

 

たぶんよく目にして描き慣れていると思われるニワトリ、蛙、牛などは線にも迷いがなく洗練された感じで描かれていますが、

 

ゾウやワニ、ドラゴン?では、「何だか分からんなあ、もうこんなんでいいかなぁ?」というボヤきが聞こえそうです。でもまあ、他に正解を知る人もいなかったでしょうから、文句もなかったと思われます。

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次の動物に至っては、わかってもらうことを諦めているようにも見えます。

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さて、涅槃図の話題はこの辺にして、今年の年賀状の寅をどんなのにするか、です。

 

現代の私が虎を描くならば、画像検索で虎の写真やイラスト、動画、賀状のフリーの図案など、いくらでも出て来ます。

 

動物園に行けばナマ虎も拝めるでしょう。

 

とりあえず、録画してあった岩合光昭の動物園の番組に出ているアムール虎を何ポーズかクロッキーしました。

 

その印象を生かせたかは微妙ですが、ちょっと習作してみました。

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