例えば今回のコロナ禍で散見された同調圧力や、自粛警察。いったい何でそんなことになるの? その原因は人によって色々に考える所でしょう。
私はそのような場合の、人と人の間の力学や、空気を考える時、「世間学」という知見を手がかりのひとつにしています。
日本社会の奥に横たわり、深層から実際に人や世の中を動かす「世間」に関心や問題意識を持つ人たちが全国から集い、対話をするのが「世間学会」です。
その「世間学会」の年2回の集まりで、私の『世間ぐるぐる』というマンガを置かせて頂いています。
先日学会誌『世間の学VOL.5 』が電子書籍で発行されました。私の作品、『世間ぐるぐる』第9話「東北シンポジウムの巻」が掲載されています。
マンガの1ページ目はこんなふうです。東北で開催された世間学会のシンポジウムの様子を、私がレポートする、という趣向です。
論文は、東北の大学の先生たちが当日発表されたものが3本、「世間」の考察をふまえながら、東北の復興と未来への展望にも踏み込んだ内容です。
過去記事に、今年の夏コロナで中止になってしまった世間学会に置きたかったマンガをアップしています。
◉10月5日追記です!
渋谷陽一氏といとうせいこう氏のラジオ番組に、世間学会の創立メンバーで幹事の佐藤直樹先生が出演され、コロナ禍と世間を話題に語っておられます。渋谷、いとう両氏の質問が的を得ていて、世間学の考え方がわかりやすく引き出されていたと思います。
「SIGHT RADIO 渋谷陽一といとうせいこうの話せばわかる! 政治も社会も」というネットの番組に出演しました。テーマは「コロナ禍で「同調圧力」と「世間」が日本社会にもたらしたもの」。以下で聞くことができます。https://t.co/5N9BrRN7uN
— info@satonaoki.com (@infosatonaokic3) 2020年10月2日