こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

新年のアニメ…『オトナの一休さん』

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新春特番をいくつか録画してあった中に、Eテレのアニメ、『オトナの一休さん』というのがありました。やー、面白かったです。バカボンのパパを寺に放り込んだらこんな感じでしょうか。

 

きっちり組織の道を歩んだ、兄弟子との確執が特に面白いです。もっとも色々書き残しているのは一休だけで、兄弟子は言われっぱなしなんですけどね。

 

禅画風のアニメの絵も生き生きとしていて、刺激され私も自分なりにひとつ描いてみたのが冒頭の絵。

 

肖像画を見るとかなり描きやすいお顔立ちです。一説には天皇のご落胤とも伝えられるので、どこかに品の良さを込めたくもありましたが、ただの庶民のオッチャンになりました。

 

一休和尚が、色々することをなさっていらした、というのは何処かで耳にしたことがありましたが、それを漢詩で細々書いて残しておられる、というのは、このアニメで初めて知りました。良くまあ現代まで伝え残ったものです。

 

釈迦の道を極めるお坊さまとしてどうなのか、…判断できませんが、周りに愛された人ではあったようです。マンガ向きかどうかでいえば、ダントツです。

 

いずれにしても、あれこれ振り幅の大きい生き方には元手がかかると思うのですが、それはどこから来たのでしょう。生まれの良い人ゆえ何か後ろ盾、助け舟が、切羽詰まると出て来たのでしょうか。