先月岩手に行きました。
宮沢賢治の東北砕石工場での足跡などを記念した『石と賢治のミュージアム』を訪れました。
https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/6,21145,149,html
鹿踊りの装束も展示されています。
賢治が、
「 海だべがど おら おもたれば
やっぱり光る山だたぢゃい
ホゥ 髪毛 風吹けば 鹿踊りだじゃい 」
と描いた鹿踊りですね。
話は変わりますが、私が長く住んでいた札幌市郊外は、石狩湾からの横なぐりの風が地吹雪になって吹き付ける土地です。
私が風に吹かれても、心を託せる鹿踊りのような土地のエネルギーの結晶がありませんでした。
祈願し、祓い、鎮め、熱を放出する、土地の人びとが長い時をかけて思いを込めて育てた躍動するかたち。
ヤマトの文化が先住の文化とぶつかり、大陸の影響なども受けつつ世代を重ねて熟し、結晶となったイメージと勢い。
北海道にヤマト文化が上陸し、先住文化とぶつかってできた裂け目からは、まだ風がビュービュー吹き出るままになっているようです。文化になる手前の生のエネルギーが、ムックリの音色をして吹き出て行く。
これから何か結晶していくでしょうか。え? よさこいソーラン?
今のところはえーっ? という感じですが長い長い年月を重ねるとそれなりに説得力あるものになるのでしょうか。
ムックリの音色はこちらで聴けます。
https://m.youtube.com/watch?v=Ca2K8hSVrAo