こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

初幼虫のその後…虫のこころ

今年初めてのアゲハの幼虫、ほんの小指の先みたいな写真を載せてから20日ほどでこのような展開に。

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初物の羽化を無事見届けることができました。この間後続の幼虫たちは次々と鳥にやられて何とかもう1匹だけさなぎに漕ぎつけています。鳥も程良く太るのを日々待ち構えているようなのです。私としてもあまり早く閉じ込めるには忍びなくて、やはりしっかりある程度自然の中で、日も浴びて大きくなってからカゴに避難させよう、とタイミングを見ていると、鳥に先手を取られてしまうことも多いです。

 

飛び立って行く時の躍動感は、何度見てもいいものです。喜びそのもののように旋回していき、ふっと見えなくなりました。

 

虫にこころといえるものがあるでしょうか。幼虫時代の旺盛な食欲、さなぎの中での急激な組み替え、飛翔して次の世代をつくる成虫のひととき。細胞や神経の集中した活動の中で、わくわくするような、達成感のような、感覚の点滅があるのでしょうか。それは果たして、こころなのでしょうか。