こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

どうして、賢治を描くの?

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それは、わからないから。

賢治の創作の勢い、意欲は私の憧れです。

膨大な作品世界。多作さ。

キラキラした、しっとりとほの暗い、

真似のできない世界、

 

それなのに

人生を…友情も、作品世界も、健康も

担保にして、理想の世界観に

真っ逆さまに突き進んで行きました。

 

なぜ1人のアーティストとしてでは、

いけないと思ったのか、

彼を駆り立てていたものが何か

彼を描くことを通して

その問いに光を当てたいと

思っています。

 

本日、ベルサール神保町で、おもしろ同人誌バザールに、サークル『MIZUTAMA』で参加します。ブースは「し25・26 」で、11時〜16時です。私は賢治漫画とイラストで参加します。

 

会場でお会いできたら幸いです。

 

 

 

どこかに美しい村はないか…AI時代に向けての問いかけ

 

例えば蚊取り線香に火をつけ、容器にセットする。適切な場所に置き、危なくないよう時々チェック。こういう事を私の親は私が何才くらいで、任せていただろうか。そう遅くはなかったと記憶している。

 

私の子供たちの場合は…出来なくはなかったけど、なかなかの年になるまで、私には不安がチラチラしてしまった。私の育った頃より圧倒的に火を日常で扱う経験が彼らには少ないからです。

 

子供が火を扱うことの怖さを体感するような、失敗をできるようなスペースも余裕も今の時代にはほとんどありません。IHのキッチン…オール電化なら滅多に炎を見る機会もないでしょう。

 

これからAIが生活を制御していく世の中になれば、身体ごと世の事象を習得していく機会はますます少なくなるでしょう。

 

 

ウェブマガジン『MIZUTAMA』の代表、田下啓

子さんが、映画をプロデュースされました。AIの時代に、人々が複雑に築きあげてきたアナログな知恵の集積と、快適で便利ではあるけれど、どこか危ういデジタルな世界をどう止揚していくのか、遠野の四季の美しい映像で、いくつかの希望とともに、問いかけておられます。

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11月3日(日)11時〜16時、ベルサール神保町で開催される、『おもしろ同人誌バザール8』では、この映画の予告編DVDとオリジナルデザインのミニノートがセットで無料配布されます。サークル名は『MIZUTAMA』、参加ブースは、し25・26です。

 

こちらで予告編をご覧になれます。

 

 

 

おもしろ同人誌バザール8に出品します。

私の参加ウェブマガジン『MIZUTAMA』は、11月3日(日) 11時〜16時、ベルサール神保町にて、情報系同人誌にフォーカスした『おもしろ同人誌バザール8』に出店します。

参加ブースは「し25・26 」(2階) です。

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「情報系同人誌」とは、同人誌のカテゴリ–の中で「評論、情報」にあたるもので、例えば文学、スポーツ、乗り物、様々な土地の文化、歴史、グルメ、音楽、などなどテーマは多岐に渡り扱われます。

 

私たちの『MIZUTAMA』は、文具をはじめ、映画、旅行、文学、漫画など様々な情報が満載といえるでしょう。今回は書籍化した「MIZUTAMA5」と「MIZUTAMA6」が出品されます。私の宮沢賢治漫画の第4話、第5話になる『カムパネルラのシルエット』『君はカムパネルラ?』が掲載されてます。

 

私の単独誌としては、『賢治とワンニャン』(400円) を出品します。これは、賢治と動物、賢治と友人、など宮沢賢治のおもしろエピソードの詰め合わせ本で、昨年冬コミにコピー本として出品したものに、今年8月のコミティアで新たに、賢治の心友、保阪嘉内のお話「炎の人保阪嘉内」を加えて出品したものです。

 

そしてこのおもしろ同人誌バザールに合わせて、印刷屋で製本いたしました。

 

当日お寄りの際にはぜひ実際にお手にとってご覧いただけたら嬉しいです。

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公式サイトのご案内もどうぞ❗️

 

 

 

 

 

 

味を見ること 聞くこと

 

子供の頃、教育テレビの番組キャラで、みるちゃん、きくちゃん、というのがいたけれど今でもいるのかなあ?

 

離れて住む子供から、あるメニューの調味料の比率を聞かれました。

 

比率などは適当で、考えたことはなかったので、「Aを投入ののち味を見て、Bを適量。」と答えましたが、ふと、味はなぜ、「見る」のだろう? という問いに捉えられました。

 

味を感じて、とか、味を確かめて、味に触れて、などなど、言葉を巡らせてみますが、やはり味は「見る」がぴったりくるような気がします。味と視覚に関連があるのかどうかわかりませんが。

 

お酒は、普通に味を見る、以外に、唎く、利く、聞く、と表すことがありますが、こちらは聴覚に寄せているのでしょうか。香も聞くと表現することがありますね。香を見る、とは普通言わないですし、何気ないようで、言葉は丹念に使い分けられています。

 

聞く、ほうは音に近いのでしょうか。見る、はもっとストレートに体に摂り入れる感覚に思えます。

 

今日の素材遊びは、こんな感じになりました。

からい、ミントがきつい歯磨き液を含んだような感覚かな。

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IbisPaint でささっと。

 

 

ネット時代の恩恵

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しみじみ感慨にふけることがふたつほどありました。

 

海外に住む長年の友が、MIZUTAMA公式サイトで公開されている私の宮沢賢治マンガを読んでくれて、丁寧な感想を送ってくれました。海を隔てていても、互いの活動をネットを通してリアルタイムで見ることができる時代なんだと実感します。

 

随分長い間、互いの動向は、年頭に贈り合うカードで知るのが全てでした。あれは、時期を申し合わせて、「せーの」で送るメール、あるいは個人に宛てたブログみたいなものだったかもしれません。

 

もうひとつは、私の、宮沢賢治の小さな話題を集めてコピー本にしていた「賢治とワンニャン」を、きちんとした本にすべく印刷所にデータ入稿し終えたことです。これは、私が生まれて初めて全て自分の手で作る手続きをした記念すべき本になりました。iPadで描き、iPadから入稿し、受け取るまで家にいながら完了です。

 

とにかく、つくる意志があれば、敷居の低い手段がある。人に手渡せる機会も多様にある。そういう世に巡り会った、それは嬉しいことには違いないです。

 

冒頭のイラストは本日の素材遊び。IbisPaint です。しみじみ嬉しい気持ちを出したく、ピンクを基調に。

 

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雑誌『MIZUTAMA』6号 通販開始

8月25日のコミティアで初出しとなりました『MIZUTAMA第6号』公式サイトで通販開始になりました。おかげ様で、お買い上げいただいた方達にツイッター上などで好意的な呟きをいただいております。

 

雑誌『MIZUTAMA』にちらっとでもご興味を持たれましたら、公式サイトにお寄り下さい。

 

本日の素材遊び。

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iPhoneと指のみ。IbisPaint で。

宮沢賢治と保阪嘉内 …漫画 「君はカムパネルラ?」

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『MIZUTAMA』第6号の公式サイトで、私の宮沢賢治マンガの第5話「君はカムパネルラ?」が公開されています。24ページ、こちらでお読みいただけます。

今回は、賢治と心友の保阪嘉内のかかわりに焦点を当て、賢治と嘉内の共感と行き違いの背景を追い、それが「銀河鉄道の夜」にどんなふうに映し出されているか、私の思うことを、キャラクターたちが、ワイワイと語り合っているという趣向になっています。

 

これは明日参加する、コミティア129で書籍で出る『MIZUTAMA』第6号にも載っています。コミティアに来られる方はぜひ実際にお手に取って頂けたら嬉しいです。場所はAホールのJ−13aです。

 

そして、本編からこぼれた賢治関連の面白いエピソードを描いた本も出します。こちらにも保阪嘉内の話題があります。あと賢治と動物のかかわり、私の賢治作品との出会い、などなど、バラエティに富んだ内容になっています。

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コミティア129 での『MIZUTAMA』のお品書きはこちら。

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