こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

THE WHOを絵心教室で

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THE WHOの4人。ピートの鼻強調し過ぎかもですが、彼のちょっと中央アジア的な顔立ちはけっこう好きなんです。2008年の来日からしばらくはけっこう彼らを描いて、SNSで知り合ったWHOファンなどに見てもらっていました。

 

絵心教室というのは、DSで使うお絵かきソフトのことですが、これに出会った時のよろこびったらありませんでした。直接線を液晶画面に描ける!!どこでもどんな姿勢でも描ける!!液晶ペンタブが私には全く手の届かない時代のお話です。

 

紙の下絵をスキャンしてパソコンで仕上げ、ではなく、デスクトップにらみながら板タブに違和感なだめながら描く、でもなく、あたりまえに普通に描ける。嬉しくていろんなものを描いてせっせとアップしていました。

 

この絵心教室、画面のサイズはせいぜい手のひらくらい、レイヤーは線画と色ぬりの二枚のみ、しかも色ぬりに切り替えたら線画のほうには戻れない、という代物。

 

ツール?も線画は鉛筆の線のみで、太さを数種類に変えられるだけ。線も立てた線と寝かせた線だけだったかな? 

 

その時は、せめて画面がハガキくらいあれば、トーンを塗れるツールがあれば、レイヤーがもう何枚かあれば、エアブラシツールがあれば言うことないのになあ、と思っていました。今iPadでクリスタを使用してマンガを描いているので、その願いは全て、希望の何倍も叶っているのです。

 

でも、絵心教室は、私にとって一番大事なことを2つ実現していました。液晶画面に直接描けること、コードレスで何処でも描けることです。

 

あと個人的に「寝かせた線」の描き味がとても好みでした。

 

コミケ95の思い出 …THE WHO

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この絵はロジャー・ダルトリー。ブリティッシュロックバンド、THEWHOのボーカルを描いたものです。大分前のもので下絵はまだアナログかな?  

 

お正月に、以前録画してあったアニメ 『聲の形』を観たら、オープニングの曲が『My generation 』でびっくり!  なんてTHE WHOづいた年末年始なの?

 

そう思ったのは、昨年末のコミックマーケットで、THE WHOの本が出ていたので見に行ったからです。もう半月以上前のことになったんですね。新年の様々なことが過ぎて、やっと年末あたりのことを反芻しているんです。

 

THE WHOのメンバーの中で、私の若かりし頃の記憶ではロジャーは、圧倒的な作曲力のピート、地熱を吹き上げるようなドラムのムーニー、リード・ベースといわれた、自由に唸るベースのジョンに比べて、才気が劣るように言われがちでした。同時期の他のバンドのボーカルと比べても低められた言い方をよくされていたと思います。

 

でも、私は理由はうまく言語化できなかったけど、なんとなくロジャーはいいなあ、と思っていました。

 

2008年の来日で、さいたまアリーナではじめてロジャーを生で目にして、その光の柱のような立ち姿、存在感に驚きました。そしてかつていいなあと思っていた理由が、それなりに年を重ねて語彙を増やした私の脳裏に浮かんだのです。

 

THE WHOの音楽を地上に繋ぎとめていたのはロジャーだったのだなあ、求道者であろうとするピートや、暴走して弾け飛びそうなリズム隊を抱えて、ひとつの質感にまとめていたのは彼だったのではないか。

 

無理矢理カラマーゾフの兄弟にたとえると、長男ドミートリーのような力強さを持っているといいますか。ピートはアリョーシャかな? ジョンはイワン、ムーニーはまさかのフョードル⁉︎

…というのは冗談ですが。

 

聲の形』のオープニングに使われた、『My generation』です。

 

THE WHO の演奏はこちら。古くて音がイマイチだけどこの頃はムーニーが元気です。

https://m.youtube.com/watch?v=lJW_2wLt704

 

自分のサークル参加も大いに楽しみました。

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雑誌『MIZUTAMA5号』に賢治漫画を掲載し、私個人の、賢治小ネタ集コピー本も出すことができました。思ったよりも多くの方に手に取っていただいて嬉しかったです。

 

お礼が遅くなりましたが、『MIZUTAMA』のスペースにいらしてくださった皆様ありがとうございました!

 

『MIZUTAMA』5号の通販がはじまりました。ご案内はこちらです。

 

 

『MIZUTAMA 5』 通販始めました !

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私の宮沢賢治の漫画、『宮沢賢治ってどんな人?』の第4話、『カムパネルラのシルエット』を掲載していただいている、『MIZUTAMA 5』の通販が公式サイトで始まりました。

先日のコミケ95で発売された新刊です。

 

通販のご案内はこちらです。

 

こちらの記事で内容を紹介しています。

 

 

 

宮沢賢治で年賀状

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あけましておめでとうございます。

新年は賢治でご挨拶です。今年も『MIZUTAMA』にて賢治漫画、『宮沢賢治ってどんな人?』を描く予定です。

 

賢治のキャラクターづくりは難しいです。試行錯誤しながら、こんなんかなぁ 、とおそるおそる描いてます。

 

賢治の写真はあまり多くないですし、表情もはっきりしないものがほとんどです。もともと地味で、内省的な雰囲気の顔立ちをしていますね。ただ、前歯が少し反っ歯ぎみであったらしいので、そのへんを表現してみました。妹のトシも写真を見ると、少し口元が前に出ているようです。

 

他の作品では、世間学会で置かせて頂いている『世間ぐるぐる』のうち、東北シンポジウム編が、近々電子書籍で発刊される『世間の学 5』に掲載されます。

コミケ95新刊雑誌 『MIZUTAMA』紹介

私の参加している『MIZUTAMA』は、コミケ3日目31日、東2 T-37aで新刊雑誌『MIZUTAMA第5号』を出します。

 

感性のアンテナを人一倍、若鮎のように働かせている女の子( 男の子も!) のために充実したひとときをお届けできる、そんな記事を盛り込んで創りました。今日は少し内容を紹介しましょう。

 

特集は「文房具」。文具の紹介にとどまらず、しっくりくる文具がいかに人に日々寄り添い、活動や創造を鼓舞してくれるか、活躍中の女性達に語っていただきました。記事は『MIZUTAMA』編集長、ライターの田下愛さんが書かれています。

 

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次の大きな特集は旅行記です。遠野に「やまがら文庫」というとても素敵なお宿があります。そこを経営されているご夫婦の一味違う巡礼旅行の記録です。

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アンデルセンというと皆子供の頃から童話に親しんでいて、何となくもう知っているような気になっていませんか?  このお方、もう色々な面で型破りな人なのです。この記事を読むと、アンデルセンを読み返してみたくなりますよ。記事は作家でカウンセラーの田下啓子さんが書かれています。

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そして映画監督の村上浩康氏の手になる映画コラムです。監督は古今東西の大変な数の映画を観ておられますが、その中から選りすぐりの、一筋縄ではいかない印象を受けられる作品を語ってくださいます。

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私の漫画、『宮沢賢治ってどんな人?』では、カムパネルラのモデルのことを、登場キャラ達があれこれ話しています!

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また、全体の編集、デザインを副編集長のツッチーさんが手掛けています。とても心地よく素敵な雰囲気に仕上がっているので、『MIZUTAMA5号』をぜひお手に取ってみてください。

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コミケで無料配布 宮沢賢治の漫画

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『MIZUTAMA』公式サイト

https://mizutama.press

 

「あゝほんたうにどこまでもどこまでも僕といっしょに行くひとはないだらうか。」

 

賢治の漫画の一番最初に、『銀河鉄道の夜』の中のジョバンニのこの独白を入れました。

 

ジョバンニ同様、賢治の人生にもこの思いは大きく存在し、行動の推進力のひとつとなっていたのでは、と私は考えるからです。

 

志を抱いて、善く生きようと望んだとき、「あゝほんたうに… 」のような問いは、少々危ないのではないだろうか? 自分の前を歩く人にも、隣を歩く人にも、後から歩いてくる者にも、その思いを投げかけるのは…

 

それではどんな問いを抱けば、自分の資質が成熟して善き志を世の中に拓いていけるのか? 

 

うーん、賢治漫画の中で抱いていく大きな問いのうちのひとつなのですが、自分で書いていても重々しい問いでひるみます。まあ、ゆるいキャラたちがワイワイと噂するようなノリで楽しく語っていく趣向になっています。答えを出すというよりは、あれこれキャラと一緒に考えるプロセスを描き手も楽しみたいと思います。アホな脱線も多々あるかと思います。

 

コミックマーケット95 の3日目、31日に東2ホール、T-37a、『MIZUTAMA』で出される新刊、『MIZUTAMA第5号』に、この漫画『宮沢賢治ってどんな人?』の4話が掲載されます。

第3話の掲載された『MIZUTAMA第4号』も販売します。そして、第1話と第2話を合冊したコピー本を無料配布いたします。

 

それに先立って、『MIZUTAMA』公式サイトでは、1〜3話を大晦日まで期間限定で無料公開しています! 

 

『MIZUTAMA』公式サイト

https://mizutama.press

 

そして31日に出る『MIZUTAMA第5号』です。楽しい、充実した雑誌になりました!

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第4号も同時に販売します!

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コミックマーケット95参加 3日目東2 T-37a

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晦日31日、東2ホール、T-37a 『MIZUTAMA』に参加します。女子の隠れ家マガジン「MIZUTAMA」の新刊、5号が出ます! 私も『宮沢賢治ってどんな人?』という漫画や表紙イラストなどで参加させていただきました。

 

今回は文房具特集として、各界で活躍する女性に文具への思いを語っていただいたインタビュー記事を中心に、旅行、文学、映画コラムなど盛りだくさんな内容です。『MIZUTAMA』公式サイトではそれぞれの内容紹介を詳しく載せていきます。こちらでご覧いただけます。

https://mizutama.press/

 

 

連載4回目になった賢治漫画は、カムパネルラのモデルについて、キャラたちがあれこれおしゃべりしている、という内容です。表紙はこちら。

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この作品の趣向は、『銀河鉄道の夜』を中心に、立派な賢治ではなく、素顔の賢治をキャラたちが語るというものです。

 

この漫画の連載1〜3回目までを『MIZUTAMA』公式サイトでは年内一杯無料公開しています!この機会にぜひ私の賢治ワールドをのぞいてみてください。

公式サイトはこちらです。

https://mizutama.press/

 

そして賢治関連の小ネタを集めた『宮沢賢治のこと話しましょ!』というコピー本を出します。

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賢治と動物、私自身と賢治との出会いなどゆるめに語っています。

 

コミケに来られる方はぜひ『MIZUTAMA』に遊びに来てくださいね!