こころ、てくてく……表現するこころ

漫画家 海山かのんが、表現する人々のことなど、つぶやいたりマンガに描いたりします。

寒中見舞い…お正月絵 ヘタリア

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これはいつ頃描いたんでしたか… 板タブレットが使いこなせず全てアナログ。コピックを使って仕上げ、内うちのSNSにアップしていたものです。

 

ヘタリアとは、国を擬人化したキャラクターたちのいろいろな関係性を表現した人気漫画です。私はウクライナベラルーシの姉妹が好きで、時々描いていました。ロシアという色々と存在感ある兄のとばっちりを受けつつ逞しく生きるところと、見た目が可愛いくて気にいっています。

 

ウクライナちゃんがなぜ涙を流してるのかというと、ウクライナというキャラクターは、農業ざんまいで普段大変、という設定なので、念願の振袖を着て感激、というイメージにしてみたのです。

 

この頃は漫画を描く環境のデジタル化を目論みつつも、デスクトップを見ながら板タブで手を動かすことに馴染めなくて、デジタル環境に梯子を掛ける目処は一向に立ちませんでした。結局液晶ペンタブが手の届く価格になるまで主力としては使えなかったですね。いくらか無理矢理描くようにしていましたけれど。

 

主線は紙に描いて、スキャンして仕上げをお絵かきソフトで、というパターンがけっこう続きました。ブラシツールが曲がりなりにも使えるようになって、コピックの出番は少なくなりました。コピックではグラデーションやぼかしが不可能ではないけれど、私には難しかったからです。

 

 

新年…宮沢賢治と曖昧な犬

 

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明けましておめでとうございます。

今年も、こころのこと、表現のことを、関心のあることにからめてつぶやいていきます。

今発信中の、宮沢賢治マンガの更新についてもアップしていきます。

 

今年は戌年ですが、宮沢賢治の作品に出てくる犬と聞かれてまず思い浮かぶのは、『ガドルフの百合』に出てくる「曖昧な犬」です。

 

賢治の作品を読んでいると、出てくる動物たちは、日常的な彼の周囲の生きものへの思いを描くというよりも、描きたいことを的確に表現するために、象徴的に登場しているように感じられます。そこからは現実の彼と生身の動物たちとの暖かい交流の気配は伺えませんが、実際はどうだったのでしょうか。 

 

ところで、昨晩初夢を見ました。私は若いころ実家で室内犬2匹と暮らしていたのですが、その犬たちがふかふかした犬ベッド に元気そうに居る夢です。そして何故かもう1匹同じような犬が一緒に居るのです。夢の中では全く疑問に思わなかったけれど、目覚めてからあれあの犬は何? と考えを巡らせても全くわからない。まさしく「あいまいな犬」です。

おそ松さん…ジュウシマツのクリスマス

 

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私は黄色を画面に広く塗ると、明るく冴えた気持ちになる。ジュウシマツは黄色を塗れる、という点でも気に入っている。サンタの服なら余計にたっぷり塗れるではないか、ということで描いてみました。

 

ジュウシマツ君は存在不安が強いのか、こころを手持ちのバットでいつもあらぬ方向に張り飛ばしているようだ。目の焦点がなかなか合わないのはそのせいだろうか。

 

身体能力の高さを、私の好みでは音楽につなげたくなるのだけど、彼は野球が好きなようだ。どうして野球かなぁとイメージを巡らしていたところ、元プロ野球選手の新庄氏を思い浮かべたら何となくしっくりとした。あくまでも私の勝手な感覚だけれど。

こころのぶらんこ…道元さんの「全機現」

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私は仏教にも道元にも全く素人であるのですが、正法眼蔵の「全機現」という言葉に、何となく自分なりの理解を持てるのではないか、と思い、このことの周辺をうろうろしています。

 

私は絵を…人や風景など事物を描くときの肝は、あらわれている形を描くというよりも、それをあらしめているものを感じ描くことだ、という理解を持っています。あらしめているもの、とは、対象がそこにそうして在る機縁すべて、光であったり影の落ち方であったり、対象から溢れてくる勢いであったり、それの来し方歴史であったり、周囲の物たちなど様々です。

 

この「全機現」という言葉に触れて、ふと「あらしめているもの」が対象にとっての全機にあたるのではと思い、そこから、私もまた絵なのだ、自分をあらしめているものすべてが今この自分を「現」しているのだ、という理解をうっすらと持ちました。

 

それでこのところ、「全機現」という言葉におこがましくも腰かけて、ぶらんこのように揺られているわけです。「生也全機現」「死也全機現」。優しい、大きく包む言葉と感じます。また容赦のない厳しさも感じます。自分の行い、選択が私として「現」していく機縁となるわけですから。

おそ松さん…こころとイタさ

 

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先日このイラストをアップした記事を投稿したのだけど、さっきうっかり操作ミスで消してしまった。同じのをふたたび書く元気が出ない…

 

おそ松さんのキャラたちが、魅力に育まれて然るべきそれぞれのこころの資質を、半熟未満のまま無駄づかいしているのが、イタいなあ、でもかわいいなぁ、なんてことを書いたんだけど、消えちゃって思い出せない。

 

もうまったく!

pixivのこと

 

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pixivのアカウントをを持っていたことを思い出したので、せっかくブログを持ったのだから繋げよう、としたら、案の定つまづくこと、つまづくこと。

 

pixivのURLをコピーするのは要するにあれだ、右上の…の印をタップして、いろんな共有メニューからコピーを選べばいいんだね。そんなことあまりにも当たり前で検索しても出てないくらいなんだよね。これが分からなくて、奮闘。どこだ、どこにURL があるんだ、って探し回ったね。

 

そしてそれが解決してこんどブログのほうにペーストしようとして、編集サイドバーの出し方をすっかり忘れて、奮闘。

 

こういう親の姿は、デジタルネイティブの息子から見ると大変面白いらしく、いい笑い者であります。

 

それでも何とかリンクすることができました。この絵はpixivに久しぶりに載せたものです。季節を問わない自己紹介用に使うつもりです。

 

pixivはこちらです

https://www.pixiv.net/member.php?id=26269730

漫画 「宮沢賢治ってどんな人?」第2話の掲載

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ウェブマガジンで連載している宮沢賢治の漫画、第2話「聖人?人間?」を掲載いたしました。

聖人化された賢治ではなく、等身大の賢治の魅力などを、キャラクターたちが、あれこれ喋り倒しています。

 

こちらから飛べます。

https://note.mu/burikinomedaru/n/n80e8e2e8cef5

第1話はこちらです。

https://note.mu/burikinomedaru/n/n06d14e6bbe53

 

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